恋の神になれなくとも

未来の鍵は、雲の隙間から

翡翠と銀幕

(2023.04.19推敲)

こんにちは、慣れないブログを書いています。

笠松将さんはいいぞ!のお話です。思い立ったが吉日!がモットーです。

 

…いきなりなんでって、

いや私が一番聞きたいです(消え入る声)

でも脳内で「ラブストーリーは突然に」のイントロが流れるくらい、一瞬にして惹かれたのは自分でも分かりました。

 

結論:「君と世界が終わる日に」と等々力比呂さんをよろしくお願いします

 

※以下笠松さんの出演作品(「おいしい家族」)のネタバレを含みます

 

・・

 

サブスクの配信サービスで、初めて作品を俳優の名前で検索しました。

出演作品が今公開されてるのかも分からないのに、映画館へ向かいそうになりました。

台詞を発していない場面を見て、「もう一度この映画をちゃんと見たい」と思って部屋を暗くしました。

 

そう、「おいしい家族」という映画と出逢いました。

 

笠松将くん(未だにしょうちと呼べたためしがない)が演じていたのは、翠(みどり)くんという、松本穂香さん演じる都会帰りの燈花(とうか)ちゃんの弟の役です。

 

私はいつも食べてきたごはんのおいしさが分からなくなりかけたとき、自分で何かを決断するのが億劫になりそうなとき、大切な人になぜか冷たく当たってしまいそうになったとき

たまたまそんなときに、「おいしい家族」と、翠くんに出会いました。

 

翠くん、ポップな音を吹かして軽トラで燈花ちゃんを迎えに来るシーンや、奥さんのサムザナちゃんに誕生日のサプライズをしようと目隠しして居間へ連れてくる場面がまず本当にかわいくて。いやかわいいんですよ

天真爛漫で竹を割ったような子だなぁという第一印象だったのですが

 

ただ、笠松くんの演じる翠くんには「それだけじゃない」感がずっとどこかにあって。

それは青治さんが結婚すると打ち明けて拍手で応えたときの表情だったり、法事で燈花ちゃんの横を跨いで通り過ぎるところだったり、いろいろなところで垣間見えるんですけど。

 

この「それだけじゃない感」や「子どものような大人のような何か」で、すごく翠くんを生き生きした子に感じさせるというか。

見ている側に全てを解釈させない笠松くんの機微によって、翠くんが物語のキャラクターから一歩踏み出した存在になったのかな〜なんて思ったりします。

 

実際現実世界で会う他人だって、どれほど仲が良くても全部を理解することってできないじゃないですか。

でも、その全部わからないことって、別に不快なことでもないですし。

ある意味そういうよく分からん部分も含めて人間なのかなとも思いますし。

 

「おいしい家族」には人の幸せのあり方や生き方はもちろん、ある種「分からないということの余白」を、どこか身近な場所から静かに伝えてくれるような瞬間があふれていました。視界が開けて、少しかもしれないけど昨日より人に優しくなれるような、私にとってそんな一作でした。

 

 

一番好きなシーン…

翠くんがおはぎをつまんで燈花ちゃんに口をもごもごさせながら何かを話している(※台詞は正直よくわからないというか、うまく聞こえません)ところです。

 

翠くん、初夏にあの島行ったらきっと見知らぬ私相手でもスリランカの歌とか弾き語りしてくれるんだろうな。絶対そう。夏には一曲歌えるように仕上げてそう。でもたぶん曲名は聞いても答えてくれなさそう(というか「知らない」って言われそう)。

ばったりあの軽トラとすれ違った方はぜひ私に教えてください。

…やっぱり劇場で見たかったな〜!!!

 

 

翠くん、ありがとう。

笠松くん、ありがとう。

しがない市井の民ではありますが、笠松くんと翠くんのおかげで私は仕事終わりにこの怪文書を書く元気が湧いております。

怖い。気付いたらTシャツとマスク買ってました。こんな文章量だからインスタグラムなんていうオシャレコンテンツに文章が入りきらない。

…せめて名古屋の地から、夜中ご近所迷惑にならんギリギリの声量でこエールを送ります。

これからも応援しております!

 

 

…皆さん、くれぐれも「君と世界が終わる日に」と等々力比呂くんをよろし(軽トラのエンジン音)